アトピー奮闘記

第18回 地球の未来について思うこと

太陽は現在約50億歳であり、さらに約50億年の寿命があると考えられています。決して無限の寿命があるわけではないことを誰もが頭ではわかっています。ただ、50億年というのはわれわれの常識では理解しがたい年月ですので、もし、地球が天寿を全うするならば、その寿命は無限とほぼイコールでしょう。ところが、人類が地球に誕生して以来、いや、ここ200年ほどの産業革命が始まって以来、いやもっと的確にいうと、ほんのここ2~30年の間に地球は急速に病みつつあります。生命、少なくとも人間が住めない星に変貌しつつあります。前にも述べました、ダイオキシンなどの環境ホルモンをはじめ、数々の汚染物質がいたるところに満ち溢れ、テレビ、コンピューター、携帯電話に高圧電線など、われわれを取り巻く電磁波は年々強く、絶え間がなくなり、私たちの生理機能を撹乱するだけでなく、私たちはもはや生殖機能を失い子孫をつくれなくなりつつあります。空に舞い上がったフロンガスがオゾン層に穴を開け、殺人光線である紫外線が情け容赦もなく人体を直撃するようになりました。私が子どものころには、必須の健康増進法であった日光浴が、今ではやけど、発ガンの自殺行為と化しました。森林がどんどん地上から消え去り、酸性の雨が降り、干ばつと洪水の災害が世界いたるところで多発しています。とめどなく排出される二酸化炭素は地球の温暖化を引き起こし、間もなく海面が上昇して、多くの土地が水没し、また、作物が採れなくなるため深刻な食糧不足が起こるといわれています。本年(2003年)、桜が3月下旬に咲きました。桜は4月に咲くのが常識でした。私の記憶がある限り、桜が3月に咲いたのは生まれて初めてです。来るべき、人類の最後が近いことを直感しました。私の母は2001年に62歳で乳がんの肝転移のために亡くなりました。母は死の2年前に乳がんを発病するまで、きわめて体力のある頑丈な人で、本当に病気ひとつしたことはありませんでした。癌が肝臓にどんどん転移しても平気で、本当に死の数日前まで、一見正常の生活をしておりました。それが、ある日突然、食事ができなくなり、歩けなくなり、ほんの数時間で意識状態がおかしくなったのでした。肝臓の機能が極限まで落ちるまで、ほとんど見た目にはわからない、まさに現在の地球の状態のようです。明らかな症状を誰もが感じると、破滅まであっという間でしょう(「地球にも癌ができますか」)。残念ながら、タイタニック地球号はもう氷山にぶつかっており、浸水が始まっています。救命ボートで脱出できる可能性があればよいのですが、人類は月や火星に住めるまでには至っておりません。運命の時は我々の世代か、子どもの世代か、孫の世代かわかりませんが、そう遠くないでしょう。突然来るのか、じわじわ来るのかもわかりません。聖書にも人類の最後は灼熱地獄であるとはっきり書かれています。あまり、くよくよ考えても仕方がありません。今ある生命に感謝して、沈み行く地球船タイタニック号の上で、最後の時が来るまで、美しい生命のバイオリンを奏でましょう。

 

2003年初夏、記す

やまて小児科アレルギー科
山手 智夫

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