院長からのメッセージ
新型コロナウイルス流行下での診療
ついに、新型コロナウイルスの感染が、近隣でも確認され始めました。
感染のリスクが、一気に高まったということです。
来るべき時が来たと、緊張しています。
第一に、診療を続けていくために、私自身とスタッフの感染を防がねばなりません。
そこで、くしゃみや咳などによって飛沫を生じさせる検査・処置はすべて取り止めます。
例えば、インフルエンザ、溶連菌などの迅速診断、吸入、鼻吸引、ネブライザーなどの処置です。
これは、次に述べる院内感染を防ぐことにもつながります。
さらに、舌圧子によってのどを見ることや、乳幼児を泣かせることになる血液検査、点滴なども極力避けます。
その代わり、30年以上の小児科医としての経験、光市で20年間小児医療を行ったことによって培われた感覚を研ぎ澄ませます。
今までも、自分の直感の方が、検査よりも正しかったことが多々ありました。
第二に、院内感染を極力防ぎます。
まず、「完全予約制」にして、院内特に待合室人口を極力少なくします。
玄関には専門の看護師を常駐させ、院内にすぐに入れない人を選別させます。
お昼の予防接種・健診の時間も予約時間を細かく設定して、待合室の人数を3組くらいまでとします。
もちろん、予防接種・健診以外の人はいかなる理由でも入れませんので、ご理解ください。
オンライン診療を開始しました。
これも完全予約制ですので、自動予約やお電話で時間設定してください。
その時間前後に、私から直接お電話いたします。
皮膚や呼吸・全身状態など直接見せたいものがある時は、皆さんお持ちのスマホやタブレットの「LINE」で行います。
当院HP一番下に専用QRコードがあります。
現時点では、当院かかりつけの方(診察券番号のある方)に限らせていただきます。
全く初めての方は、初回はご来院ください。
医院の窓を常に開けて、換気を徹底します。
幸い昼間は過ごしやすい気温ですが、暑かったり寒かったりした場合はエアコンで調節しますので、皆さんも申し出てください。
「ガチャガチャ」は、皆さん楽しみにしておられましたが、撤去しました。
「中の消しゴム」が欲しい方は、言っていただければ差し上げます。
その他も、院内の備品はほとんどすべて整理しました。
第三に、必要な診療は続けていきたいと思います。
診療は新型コロナウイルスだけではありません。
アレルギー、喘息、夜尿症、低身長など、他の疾患の診療もあります。
予防接種・健診もあります。
それらの方が、受診をためらわれることが無いように条件を整えていきたいと思います。
今後、感染症の診療の中には、新型コロナウイルスが混ざってくるリスクが出てくることは予想しています。
まだ潜伏期にある時や、症状が無い場合や軽微な場合には、それとわかる手段がないためです。
でも、そのリスクは、医院での診療だけではなく、社会生活をしている限り、どのような場合でも付きまとうと思います。
医院内では、スタッフが感染予防に対する専門的知識を持ち、来院者も皆警戒していますので、逆にそのリスクは低下しているとも言えます。
最後に、一番早く望まれることは、ほとんどすべての人が新型コロナウイルスに対する免疫を持つことです。
そのベストの方法はワクチンです。
その早期開発を期待しています。
次にインフルエンザの診断キットのような、迅速で簡単な検査法の普及です。
現在行われているPCR法は、私も研究者時代には頻繁に行っていましたが、熟練を要し時間もかかります。
そして、決定的な治療法の確立です。
この、ワクチン・検査・治療の三種の神器がそろえば、新型コロナウイルスも怖くなくなります。
今は、がまんして、それまでの時間稼ぎの期間と思っています。
このメッセージは、随時書き換えていくことになると思いますので、またチェックしてみてください。