診療方針
診療方針
1、 先手の治療をします
「今から急に悪くなりそう」と直感した急性期の場合は、早めの検査、処置により、症状がそれ以上悪化することを防ぎます(例えば、肺炎)。また、何度も同じ症状を繰り返している慢性の場合は、早く診断して予防していくようにします(例えば、喘息やアトピー)。
2、 必要な時は頻回に診ます
子どもの症状は、刻々と変化します。症状が変わると、何回でも来院していただく方がよいです。そうすると、経過がよく分かって適切な診断と治療ができます。受診直後に状態が大きく変わった場合はお電話ください。すぐ再来院が必要なのか、様子見でよいのかアドバイス致します。
3、 受診の都度、結論を出します
受診時に診断と治療法が決まり、ただ1回の受診で終了する場合もあります(例えば、水ぼうそう)。しかし、その時点では診断がつかず、いくつかの可能性が残る場合も多いです。「今の時点でははっきりしませんがこのような可能性が残るので、このような状態になれば再来してください」と言うことも、その時点での結論だと思っています。わからないことは、何がどのようにわからないのか、説明致します。
4、 早く治してあげるように努めます
子どもの病気の多くは、何もしなくともいつかは自然に治るものです。しかし、自然治癒力のみに任せていると、思わぬ後遺症を残してしまうこともあります。また、病気の期間が長引くと、本人もご家族も大変です。後遺症なく、1日でも早く苦痛をとってあげることが努めだと思っています。
5、 外来で可能な限りの検査、処置をします
光市内には、小児が詳しい検査を受けたり入院できる総合病院がありません。そこで、当院では外来で可能な検査・処置は、できるだけするようにしています。そのために必要な検査機器や試薬は、ほとんど揃えています。また、通院での点滴治療も積極的に行っています。もちろん、手におえないときは、早急に専門医に紹介いたします。(設備のご紹介へ)
6、 ご家族と相談します
同じ症状や病気でも検査、処置、内服薬の種類や剤型(シロップ、粉、錠剤など)、内服回数(1日2回、3回)は、一律ではありません。その子どもやご家庭にもっとも合った方法を、ご家族と相談して決めます。
7、 漢方薬を積極的に使います
西洋医学では特に治療法が見当たらないことでも、漢方薬で解決することがあります。西洋薬と併用することで、治療効果が上がる場合も多いです。また、漢方薬は病気の予防や健康増進には最適です。(もっと詳しくみる)
8、 印象に残る説明を心がけます
診察時には、十分な説明をする時間がありません。また、一度説明しても、保護者の方の頭に残らないのは当然です。そんな時、診察後に看護師をつけて、納得されるまで同じことを説明します。そして、できる限り資料をお渡しして、自宅でも反復復習できるようにしています。
9、 子どもが嫌がらないようにします
病気や予防接種で病院に行くのは、嫌なものです。そこで、注射の針は子どもに見せないようにして、一瞬の間に終わらせます。注射されたことに気づかない子どももいるほどです。また、院内には、おもちゃ、絵本、ビデオなどはもとより、他にもいろんな「しかけ」があり、子どもが楽しめるように考えています。何があるかは、来てのお楽しみです。
10、 院内感染を防ぎます
時間的、空間的に、感染症の人とそうでない人をできる限り的確に分けるようにしています。順番が来るまで外や車内でお待ちの方には、電話呼び出しをしています。院内やおもちゃの清掃は、外部委託せずに、毎日職員が責任をもってやっています。希望がある人にはマスクを無料で配布し、強力な空気清浄機を稼働させています。でも、「はしか」だけは、どのようにしても院内感染を防ぎきれませんので、各人、必ず予防接種をしてくださいね。
11、 お待たせしません
皆さん、忙しい家事、子育て、お仕事の中、何とか時間をつくって来院されていることは重々承知しておりますので、待ち時間を可能な限り少なくするために、かなり気を使っています。時間予約ができ、かつ、予約なしの場合の順番を確認できる最新式の自動予約機を導入し、それをネットや院内モニターで表示しています。混んでいる時間帯やすいている時間帯に応じて、臨機応変に予約枠をこまめに調節しています。ただ、どのように努力しても、物理的に待ち時間が出てしまう場合があるので、お許しください。
12、 スタッフを育成します
隔週ごとに、院内で勉強会およびカンファレンスを全員参加で行っています。その場で、新しい医学知識を学んだり、実際の診療での問題点を話し合い、改善点を見出しています。当院のスタッフは、小児の特徴をよく理解した「小児医療」のプロであることを目指しています。