疾患について

熱が出た

今まで元気であったのに急に出た熱は、あわてて受診しても診断がつかないことが多いです。熱だけで他に大きな症状がなければ、水分補給をしてそのまま様子を見てよいでしょう。子どもの機嫌が悪かったり眠れないときは、熱さましを使ってもかまいません。ぐっすり眠っているようなら、熱は下げない方がよろしい。生後6か月以下の赤ちゃんも、原則として熱さましは使いません。次の日の朝になっても熱があれば、夜になってまたあわてないように、かかりつけ医を受診されたほうがよろしいでしょう。

けいれんした

今まで元気であったのに、急な発熱とともにけいれんしたのなら、ほとんどの場合「熱性けいれん」です。5分以内にけいれんが止まって意識が戻り、落ち着いているようであれば、明朝の受診でよいでしょう。5分以上けいれんが止まらない、意識がもどらない、体が麻痺している、何度も嘔吐するなどの症状があれば、緊急受診が必要です。熱が出るときにぶるぶる震える「悪寒戦慄」は、けいれんではありませんので、特に心配ありません。熱性けいれんの最中は、基本的に意識はありません。

吐いた

子どもは、いろんな理由でよく吐くものです。1回吐いただけでケロッとしていれば、心配いりません。何回か吐いてもお腹の中が空っぽになったら、吐き気は治まってきます。安静にしてそのまま休みましょう。激しい下痢がなければ、明朝まで何も口に入れなくても大丈夫です。のどが渇いたら、スプーンを使って時間をかけて少量ずつ、イオン飲料などを飲みましょう。意識障害やがまんできない腹痛、頭痛を伴えば、救急受診が必要です。

お腹が痛い

子どもの腹痛で一番多いものは、便秘、下痢にかかわらず、排便前の痛みです。トイレに行くと治まることも多く、自信がある人は浣腸してみてもよいでしょう。睾丸や股のつけねが腫れてないか、注意してください。しばらく安静にしても治まらない腹痛、特に右の下腹がひどく痛んだり(もうちょう)、血便や嘔吐を伴う場合は、救急受診が必要です。

頭が痛い

安静にして、痛め止め(熱さまし)などで治まってくるようであれば明朝の受診でよいでしょう。激しい痛みが治まらなかったり、嘔吐を繰り返す場合は、救急受診が必要です。
頭部を強く打った場合は、入浴せずに様子を見てください。意識がおかしくなる、けいれんする、手足が動かないなどの症状が出た場合は、緊急受診が必要です。

耳が痛い

熱さましや痛み止めがあれば使いましょう。耳を冷やせば楽になるかも知れません。入浴は避けてください。明朝、耳鼻科または小児科を受診しましょう。

息苦しい

程度のひどいクループ、喘息の大発作、異物誤嚥(物を気管につめた)は、緊急受診が必要です。ゼイゼイ、ヒューヒューという音がはっきり聞こえる、首の下や肋骨の間が息を吸うたびに落ちくぼむ、肩で息をして寝られない、だんだん顔色が悪くなる、ぐったりしてくるなどの症状が出ます。それらの症状がなければ、部屋を暖めすぎず、加湿して、明朝受診しましょう。

じんましん

入浴は避け、冷やしてできるだけ掻かないようにし、明朝受診しましょう。息が苦しくなったり、腹痛や嘔吐が出たり、ぐったりして元気がなくなったら、救急受診が必要です。

たばこを食べた

すぐに大量の水、お茶などを飲ませ、指をのどに突っ込んで吐かせてください。たばこが出てきたら、心配ないでしょう。たばこの入った灰皿の水を飲んだ時は、救急受診が必要です。その他の物を飲み込んで、対処の方法がわからない時は、日本中毒情報センターに問い合わせてください。
 

  • 大阪中毒110番(365日 24時間対応)072-727-2499
  • つくば中毒110番(365日 9時~21時対応)029-852-9999

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